少しずつ体は動くようになってきた。
前より起きていられる時間も増えた。
でも、不安は消えなかった。
「このまま治らなかったらどうしよう」
「また壊れたらどうしよう」
「普通の生活に戻れるのかな」
回復してるはずなのに、全然安心できない。
今回は、そんな回復途中の私が感じていた不安について書いてみる。
回復してきたのに、不安は普通に残っていた
休職して、少しずつ体調は戻ってきた。
ずっと寝てるだけだった時期よりは、起きていられるようになったし、少し動ける日も増えてきた。
でも、心の中は全然スッキリしてなかった。
むしろ、少し動けるようになったからこそ、現実が見えてきた感じがあった。
「この先どうなるんだろう」
「ちゃんと働けるのかな」
「また同じように壊れたらどうしよう」
そういう不安が、ふとした瞬間に出てきた。
回復って、元気になるだけじゃないんだと思う。
少し良くなると、今度は“現実を見る力”も戻ってくる。
だから、不安も一緒に戻ってきたのかもしれない。

一番怖かったのは、お金と期限だった
休職中に強かった不安は、やっぱりお金だった。
特に怖かったのは、傷病手当金が出る期間が終わるまでに治らなかったらどうしよう、という不安。
傷病手当金って、病気やケガで働けないときに生活を支えてくれる制度。
本当にありがたい制度なんだけど、ずっと続くわけじゃない。
だから私は、
「この期間内に戻れなかったらどうなるんだろう」
「収入がなくなったらどうしよう」
「生活できなくなったらどうしよう」
って、何度も不安になってた。
体を休めなきゃいけないのに、頭の中ではずっと期限に追われてる感じ。
これはかなりしんどかった。
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復職後も、不安は続いた
休職中だけじゃなくて、復職してからも不安は続いた。
特にきつかったのは、遅刻が増えたこと。
朝起きられない。
体が重い。
会社に行くまでがしんどい。
そのたびに有給が減っていった。
有給が減るたびに、
「このまま続いたらどうしよう」
「有給がなくなったら終わりじゃないか」
「また休職になるんじゃないか」
って、不安になってた。
復職したら全部解決すると思ってたけど、全然そんなことなかった。
むしろ、復職してからの方が「本当に戻れるのか」がリアルに見えて怖かった。

不安は、一人のときに急に来る
私の場合、不安は一人のときに急に来ることが多かった。
何か大きな出来事があったわけじゃない。
ふとした瞬間に、
「このままで大丈夫なのかな」
って思ってしまう。
でも、そのことを深く考えると、もっと怖くなる。
だから私は、なるべく考えないようにしてた。
これは逃げに見えるかもしれないけど、当時の私には必要だったと思う。
回復途中の弱ってる状態で、将来のことを全部考えようとすると、たぶん押し潰される。
考える体力が戻ってないのに、人生全部の答えを出そうとするのは、かなりきつい。
だから、考えない時間を作るのも、休むことの一部だったと思う。
SNSを見ると、自分だけ遅れてる気がした
SNSも、不安を強くしてたと思う。
SNSって、基本的にみんなキラキラした部分を投稿する。
仕事を頑張ってる人。
結婚した人。
旅行してる人。
楽しそうに生きてる人。
そういう投稿を見ると、
「自分だけ止まってる」
「むしろ後退してる」
「人生うまくいってないな」
って思ってしまった。
もちろん、みんなにも見えない悩みはあると思う。
でも、弱ってるときって、そういうふうには見られない。
自分だけダメに見える。
だから最近は、あまりSNSを見なくなった。
それで少し楽になったと思う。
不安を消そうとして、逆に落ち込んだ
当時の私は、不安を消したくて色々やろうとしてた。
「やりたいことをやろう」
「できることからやろう」
そう思って動いてみたこともある。
でも、うまくいかないことも多かった。
やってみたけど続かない。
思ったより疲れる。
前みたいに楽しめない。
そしてまた落ち込む。
今思うと、あの頃の私は「不安を消すために動く」ことをしてたのかもしれない。
でも、不安を消そうとして無理に動くと、失敗したときに余計にしんどくなる。
回復途中は、成功体験よりも「無理しない経験」の方が大事だった気がする。

不安が強かった理由は、体力がなかったからだと思う
今振り返ると、不安が強かった理由のひとつは、体力がなかったことだと思う。
体力がないと、先が見えない。
朝起きるだけでしんどい。
少し動いただけで疲れる。
会社に行くことを考えるだけで重い。
そんな状態だと、未来を明るく考えるのは難しい。
心だけの問題じゃなくて、体のエネルギーが足りなかったんだと思う。
だから、メンタルを安定させるには、考え方だけじゃなくて、体力も大事だった。
私は少しずつ筋トレを始めて、少しずつメンタルも安定していった。
もちろん、いきなりハードな運動は無理。
最初は本当に軽くていい。
体を少し動かす。
少し起きてる。
少し外に出る。
そのくらいで十分だったと思う。
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不安は消すものじゃなくて、あってもいいものだった
少しずつ回復していく中で、私は考え方も変わっていった。
前は、不安があること自体がダメだと思ってた。
不安がある。
だから私はまだ治ってない。
だからダメだ。
そんなふうに考えてた。
でも今は、不安って自然なものだと思ってる。
人間、誰でも不安はある。
不満もある。
怖さもある。
メンタルを壊したことがあるから不安になるんじゃなくて、人間だから不安になる。
そう思えるようになって、少し楽になった。
不安をゼロにしなくていい。
不安があっても、生活できればいい。
不安があっても、少しずつ進めればいい。
そう考えるようになった。
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「自分は幸せなんだ」と気づけた
不安が軽くなった大きな理由は、たぶんこれ。
「自分は幸せなんだ」って気づけたこと。
もちろん、全部うまくいってるわけじゃない。
不安もある。
過去の失敗もある。
しんどかった記憶もある。
でも、普通にご飯を食べられる。
眠れる日がある。
大切な人と過ごせる。
少しずつ生活が戻ってきている。
それって、かなり幸せなことなんじゃないかと思えた。
特別じゃなくていい。
すごくなくていい。
普通に幸せになりたい。
そう思えるようになってから、少し不安との距離が取れるようになった気がする。

今、不安な人に言いたいこと
今、回復してきたのに不安が消えない人へ。
それは、変なことじゃないと思う。
少し良くなったからこそ、現実が見えて怖くなることもある。
復職。
お金。
将来。
人間関係。
体力。
考え始めたら、いくらでも不安になる。
でも、今すぐ全部解決しなくていい。
私が当時の自分に声をかけるなら、こう言いたい。
ゆっくり、少しずつしか良くならない。
でも、ちゃんと休んで、少しずつ体力をつければ良くなる。
だから、焦らないで。
不安があるままでもいい。
不安が消えないから回復してない、ではないと思う。
不安を抱えながらでも、少しずつ生活が戻ってくることはある。
私はそうだった。



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